Pythonの需要が高まっている理由として、多くのWebサービスやアプリなどに使用されている点が挙げられます。世界的なシェアを誇る動画投稿サイトやSNSサービス、オンラインストレージなど、さまざまなサービスに用いられているのです。

Pythonは、フレームワークが豊富で、少量のコーディングでプログラムも組めることから、多くのエンジニアが好んで使用しています。簡潔なコーディングが可能なうえに可読性が高いため、エンジニア同士で共有しやすい点も、多くのシステム開発に用いられる理由と言えるでしょう。

また、Pythonは統計や分析を得意とする標準ライブラリが充実していることもあり、近年最も注目を浴びているAI開発との相性が良好です。行列計算や統計処理など、膨大なデータ処理を主な役割とします。このように、AI開発に使用される機会が多い点も、Pythonの需要が高まっている理由の1つです。

大手IT企業がAIを用いてオープンソースで開発・提供しているサービスにも、Pythonが使用されていることが珍しくありません。そのため、今後もIT業界におけるPythonの需要は高まっていくことが予想できるでしょう。

なお、海外で人気があるにもかかわらず、日本ではまだPythonに対応できるエンジニアは少ないです。結果、日本国内でもAIに加えて、機会学習やビッグデータへの注目度が高まりつつあるものの、開発に必要なPythonエンジニアが足りていません。将来性を考えるなら、Pythonを習得して、Pythonを扱う案件に携われるようになっておきたいものです。